5月5日、山仲間のMさんとSさん、そして我々夫婦の4人で中央線沿線にある九鬼山へ登った。Mさんとは、このブログの3月21日と4月29日の記事で書いたように、南アルプスの鋸岳や北アルプス鹿島槍ヶ岳東尾根などでも同行したことがある。
大月の一つ手前の猿橋で下車、タクシーで鈴ヶ音峠に向う。今日の天気予報は午後から雨。すでにわずかだが小雨が降りだしている。
9時に峠に着く。タクシー代は3230円だった。ストレッチをして出発。幸い雨はやんでいる。
標識に従って九鬼山に向う。樹林の中の道はあまり歩かれていないのか足元がやわらかく、右側が急斜面なので神経を使う。
途中から急な登りとなって稜線上に着くと踏み跡がしっかりした道が左右に延びている。鈴ヶ音峠は九鬼山と東にある高畑山を結ぶ稜線上にあるのだからこのしっかりした道がルートのはずだ。どうやら途中で仕事道に入ってしまっていたようだ。
一雨降ったあとのせいか新緑が美しい。その中を快調に歩いていく。
足元にイカリソウを見つけた。
やがて右に目指す九鬼山が見えてきた。
このあたりはヒノキが多い。色濃く見えるのはヒノキ林だろう。そして明るく見える部分が新緑に萌える広葉樹だ。
ヒノキ林の中を行くと伐採地に出た。根元に近い場所を切っているので切り株の形は単純な丸ではなくどれも複雑な曲線を描いていて面白い。
切った枝をこのように並べているのはなぜだろう。
急斜面ではよく見かけていたので土が流れないようにとか作業者の転落防止とか解釈してきたがここは平坦地だ。別の理由があるのだろう。
ヤマツツジが咲いている。
小淵沢の山荘にはしばらく行っていない。遊歩道のヤマツツジは咲いているかしら。
ちょうど昼に九鬼山に着いた。
左から妻、Sさん、Mさん。それほど暗くはなかったのだが念のためにフラッシュを使うべきだった。
小雨を避けて木の下で30分ほど休んでから、本降りにならないうちに下山しようと、一番近い富士急の禾生(かせい)駅への道をたどる。
途中でリニアモーターカーの実験線が見えた。
手前からまっすぐ延びているのがそれである。
13時半に下山口に着く。ここからは雨をよけてくれる樹林がない一般道なので皆傘を取り出す。
下っていくと立派なレンガ造りの橋がありその下をくぐる。
傍らの看板によると、明治40年に造られた水力発電所への水路橋で長さ56m、巾8.5mあり、文化財になっているのだそうだ。
対岸からも撮った。
国道を歩いて13時40分、小さな禾生駅に着く。
40分待って来た電車は車体や内部にこんなイラストが描かれていて楽しい。
外部は乗る前には撮るひまがなかった。終点の大月駅でも人ごみで撮れなかったのは残念。
軽い山行のつもりだったが、久しぶりのせいか少々疲れた。
けれどもやっぱり気のあった仲間たちと歩くのは楽しい。