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東京ガスSUMIKAプロジェクト(その2)の建物の横がこれから訪れる住宅だ。実は私が雑誌などで見ていて最も興味を抱いていた住まいだ。設計は藤本壮介氏。
2.5m角の箱を敷地の中に不規則に置き、そしてこれも不規則に積み重ねて住まいは造られている。 その箱の間の庭にも、さらには箱の上にも木が植えられていて、積み重ねられた無機的な箱の群れを生き生きとしたものに変えている。 手前の下は収納用の箱、その上に物見用の箱が乗っている。手前の階段で収納用の箱の上に上り、さらに見えている階段で物見用の箱の上に上れる。 右奥の階段は、キッチン用の箱の上にある子供部屋の箱に行くためのもの。 実はこの白く塗られた鉄骨の階段は積み重ねられた箱がひっくり返らないように設けられた構造体でもある。 箱の一面は実際になにもなかったり大きなガラスがはまっていたりしているが、視角的に開放されているので目の前の庭も室内の一部と思えるようになっている。 左は1階の子供部屋で、木の梯子でその上の物見台に行ける。また、右の階段でキッチン上の2階の子供部屋と子供たちの勉強部屋の間のテラスに上れる。ここからもそれぞれの部屋に行くことができる。 寝室の箱とバスルームの箱、そしてキッチンの箱で囲まれてできた場所をダイニングルームにしている。 左が寝室、正面が扉があるバスルームの箱。そして右上は2階の勉強部屋の箱。梯子で上って行ける。 一方寝室の上にはロフトの箱が乗っていて寝室から梯子で上れ、さらに3階の書斎の箱に行くことができる。 箱のすき間から見える空や木が美しい。 2階のロフトに上ってみる。 下にダイニングが見える。左にちらりと見えるのは書斎への梯子である。 正面は勉強部屋と子供部屋に囲まれた外の階段で上っても来られるテラスで、そこからロフト上にある書斎のテラスに階段で上れるようになっている。 ロフトから3階の書斎に上がる梯子は狭く、やや太めの人たちは苦労していた。 書斎テラスからの眺め。 座っている人がいる箱が物見台。手前の扉が開いているのが子供部屋。右手前の三角のガラスは1階ダイニングまで光を落としている天窓。 物見の上も気持ちよさそう。 さっそく物見の箱の上にも上って見た。 正面に書斎が見える。書斎が乗っているのは左がロフト、右が勉強部屋の箱。書斎前の三角形のガラスの下は1階ダイニング上の吹き抜け。右手前にちょっと見えるのは2階の子供部屋。 ダイニングには床暖房があるので寒いときには自然に家族が集まると言うがそれはそうだろうが・・・・。 電気はガスによる自家発電装置エコウィルで40%まかなえ、その副産物のお湯はたっぷりと使える量だとのことである。 皆嬉々として階段を上ったり下りたり、こわい思いをしながら梯子を上ったりしていた。そして私もその一人だった。 さて写真を見ただけのブログの読者たちにはこの住まいの全体が理解できただろうか。
by amanojakusan
| 2009-10-03 06:58
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Comments(2)
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tokyomachiya at 2009-10-03 09:24
>2.5m角の箱を敷地の中に不規則に置き、
と言ってもそれぞれの箱の開口部の開け方等の関係性は、綿密な計算がなされているんですよね。 一つ一つは狭い空間ですが、外部空間を有効に採り入れているので、屋外まで室内化して思ったより広く感じますね。 前回見学したときは、曇天でしたが、やっぱりこの建物は青空が映えますね。
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amanojakusan at 2009-10-03 10:16
tokyomachiyaさん、たびたびの補足、ありがとうございます。
当然そうで、各部屋から眺められる外は、隣の箱の白い壁との距離やその位置と向きとがよく考えられていました。 青い空も白い壁で区切られた隙間から眺めるとひときわ美しく見えました。
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