今年のプリッカー建築賞に妹島(せじま)和世、西沢立衛の両氏が選ばれた。二人は共同でSANAAという組織を立ち上げて活動している。
この二人が設計した金沢21世紀美術館には2度訪れたが設計の質はかなり高く、今回の受賞には納得させられ喜ばしい限りである。(昨年3月1日と12月4日のブログを参照)
プリッカー建築賞は建築のノーベル賞といわれている。過去に受賞した日本人建築家は丹下健三、槇文彦、安藤忠雄の3氏である。
しかし3氏以外にも前川國男、吉村順三、村野藤吾など優れた建築を残した人は数多くいる。
また、現在活躍中の建築家では谷口吉生氏がいる。氏が設計した山形県酒田市にある土門拳記念館を訪れたことがあるが、設計の質はかなり高く好きである。また、上野の国立博物館の敷地内にある法隆寺宝物殿には何回か訪れているが、若い人たちにも是非みるようにと勧めている質が高い建築である。
海外では2004年に完成したニューヨーク近代美術館新館も評判がよいとのことである。
だからどうして妹島氏たち以前に谷口氏が受賞していないのか私にはわからない。