4月20日、岡山を8時51分発の南風という特急で出発する。
岡山という町は瀬戸内海の沿岸にあり出発すればすぐに瀬戸大橋を渡ると思っていたのだが、行けども行けども海にならない。
用意した地図であらためて確かめてみると、しばらくは瀬戸内海に突き出た陸地を南下することがわかった。
30分近く走ってやっと瀬戸内海に出た。瀬戸大橋から眺める瀬戸内海。しかし想像とは違っていた。電車は道路の下の鉄骨で囲まれた箱のようなスペースを走るので、鉄骨の合間から瀬戸内海を眺めることになるので眺めはよくない。
10時前に目的地の琴平駅についた。細かい雨が降っている。
さっそく今日宿泊する旅館に向う。
旅館に主な荷を置いた後、金比羅宮へ向う。
自動車道を5分ほど歩くと参道入り口に着いた。
参道の両側には店が並ぶ。
そのなかの造り酒屋の門をくぐって見ると中庭に立派な楠木があった。
参道の途中から石段になる。足の弱い人のためには籠もある。
ここから本宮まで785段の階段の始まりである。
階段をゆっくりと登って行くと、左に大歌舞伎が行われる金丸座への道があった。この道もかなりの急坂である。さきほどの籠も金丸座に向っているが、いつの間にか担ぎ手が変わっていた。
左手に立派な建物が現れた。琴平公会堂とある。
坂を登りきり右手の階段を登ると金丸座に着いた。
入り口上には錦絵が並んでいる。
我々が観る歌舞伎が始まるのは午後3時からだ。まだ時間は充分ある。そこで本宮まで行ってみることにする。
金丸座の裏手に細い舗装道路があり、それが上のほうに延びている。これを歩けばわずらわしい階段を登る必要がないかもしれない。
金丸座の裏にはに消防車が停まっていた。車体が小さいのは狭い道を走るためだろう。
金比羅さんまではまだまだかかるので「その2」はここでひとまず閉めて「その3」に移ることにします。