2月20日、晴れ。今朝の気温はー12℃。
今朝も出勤する妻を車で小淵沢駅まで送り、TVドラマの「ごちそうさん」を
見てから庭へ下りる方の雪かきを始めた。
ところで今回の大雪で、吹き込んだ雪が玄関ドアの外に積もり、開けられず
困ったという話を随所で聞いた。
日本の新しい住宅の玄関ドアは外開きにすることが多い。それは外からの
風雨を防ぐためにドア下を一段落とすためである。
また玄関踏込の床もドアに向かって勾配をつけ、靴などについて入った水を
外に掃出しやすくしている。
ドアを内開きにすると、開けたときに勾配した床につかえるのでドア下を床より
少し高くしなくてはならないが、そうすると風雨が玄関内に吹き込んでしまう。
しかし客を迎え入れるドアは本来内開きにすべきであるという考えもある。
また、内開きにすれば、錠のラッチ(出たり引っ込んだりして枠の穴に入る金物)
も枠の戸当たりに隠れて防犯上有利である。欧米のドアは内開きになっている
のはこういう理由である。それに靴のまま室内に入るので不都合は生じない。
ところで我が家の入り口は引き戸である。
私が設計した多雪地帯にある別荘の入り口も引き戸にしてある。
山小屋や避難小屋の入り口が全て引き戸であることからヒントを得た。
ただ我が家の引き戸には弱点がある。引き戸の引き込み部分が外側に露出
している。この部分に雪が積もれば戸を開けることはできない。
このようなことを考えてか山小屋の引き戸の多くは室内側に引き込んでいる。
我が家の場合はここが地面から1.5mほど上がっているのでこの部分に雪が
積もることはないと考えてこうした。
一夜明けた雪は、昨日の陽に照らされて融けた表面が凍り少々固くなっている。
また、屋根から落ちた雪は一部氷になっていることもあり今日はプラスチックに
代わってステンレスのスコップを使用している。
ただ金属は冷えやすいのですぐに雪がへばりつき重くなってしまう。
下の写真は使用した直後の我が家のステンレスのスコップである。
雪がついていないのは金属部分に登山靴の手入れ用のワックスを塗ったからで
ある。
冬山ではアイゼンなどの金属部分にはあらかじめ油を塗って雪の付着を防ぐ。
ここからヒントを得た。
一言言っておくと、冬山でテントの設営場所の整地や雪洞掘りに使うスコップは
重量を軽くするために金属部分にいくつもの穴が開いており、そのせいか油を
塗っておかなくても雪が付着して困ったという覚えはない。