9月6日、曇りのち雨。
9月1日朝、Aさん夫妻の7人乗りの車に先導されて金沢駅に向かい、この春
開通したばかりの北陸新幹線で来た設計分会所属の5人と合流する。
今まで何回か訪れたことがある金沢駅は変身していた。駅前で孤立していた
鼓門が、駅から延びたガラス張りのもてなしドームとつながっている。
この下には地下街もあるようだ。
さて9人になった一行は、まず漁港にあるからくり記念館を訪れる。東京の
世田谷美術館を設計した内井正蔵氏の設計である。
まずからくり人形の実演などを楽しんだ。
ただ展示方法が大きなドームの空間を生かしていない感じがした。
ドーム真ん中に空間とは関係ないような部屋を設け、からくりの技術を継承した
大野弁吉を紹介していたが、案内してくれた館長さんが嘆いていたように、
多くの入場者は様々なからくり技術に目を奪われて、その部屋を素通りする
人が多かった。
漁港にある食堂で海鮮丼を食べ、少し内陸に入り、海みらい図書館に向かう。
設計はシーラカンス。活躍している設計事務所であり、設計分会会員でもある。
私のカメラでは外観はこれが目いっぱいである。
中に入ると印象は一変した。特に3階まで吹き抜けた2階の空間がすばらしい。
全体の明るさは外光に頼り、必要な明るさを手元灯のみにまかせたのが成功
している。まるで海の中にいるよな静かな雰囲気を作りだしていた。
(次のブログに続く)