午後3時のチェックインにあわせて、Aさんが予約しておいてくれた金沢駅近くの
ビジネスホテルに向かう。夕方まで休もうというAさんのはからいだ。
Aさんの話では八尾に近い宿泊施設はどこも満室だったのだそうだ。
夕方5時にロビーに集合。妻は浴衣に下駄姿だ。ただ外は台風のように風雨が
強い。実行委に電話してみると八尾は雨が降っていないというので出かける。
高速道を富山西で降り、夜道を八尾へと向かう。八尾に近付くと道はあちこちで
通行規制され、係員の誘導に従って八尾スポーツアリーナ駐車場に行き、2台
とも駐車できた。ここからシャトルバスで街流しが行われる場所まで行くようだ。
人出の割にはアリーナの駐車場に停めることができたのは、公共交通機関や
タクシーや観光バスで来た人たちが多いからだろう。
そしてシャトルバスは満員の客を乗せて次々と出て行く。
会場近くの小学校でバスを降りる。気になる天気はときどき雨がぱらつくので
傘が手放せない。とうとうこの日は街流しは中止とのこと。三味線や胡弓は
雨には弱いのだそうだ。たくさんの観光客はあきらめきれずに街を歩いている。
右手の浴衣の後ろ姿が妻である。
せっかく来た人たちに聞かせようと軒下で三味線を弾いてくれる人もいる。
玄関先に舞う木彫りの男女を飾る家があった。
あちこちの家の中で踊りが披露されているのを通りからのぞく。
しばらく行ったカーポートにそろいの着物姿の女性たちがいた。皆期待して足を
止める。やがて列を作って踊りだした。
きけば皆中学1年生なのだそうだ。浴衣姿だとずいぶん大人っぽく見える。
二人の子が男踊りを披露してくれた。
終わると盛大な拍手が沸き起こった。
この日は残念だったが、天気に左右されることがわかったし、それもしかたが
ない。公民館などで9時から踊るとのことだったが、街を流してこそ風情が
あるのだ。様子もわかったことだしまた来ることにしよう。