6月18日、晴れ。今朝の気温は18℃。
昨日夕方、PCに向かっていたら突然胸が痛くなった。右胸だ。この症状は
以前からたまにでるのだが、病院などにかかっても原因はわからなかった。
胸が締め付けられるように痛い。その痛みが体の中を突き抜けて背中に
とどいている。
1階へ下りてバルコニーに出て草取りをしている妻に告げる。妻はすぐに
上がって来てソファーに横になるように言い脈をとり、血圧をはかる。
そして以前もこのような症状があったときにもらった血管を拡張するニトロ
ベン錠を舌の下でとかすように服用する。そして再び血圧をはかる。
念のために富士見高原病院の救急外来に電話し、今日の宿直医師の専門を
訊ねた。皮膚科だそうだ。それでも私の診察カード番号を告げこれから行くと
伝えた。
病院に着き夜間外来受付で診察の申し込みをし、係の案内で救急外来に行く。
渡された問診表に妻が症状を時間の経過とともに細かく書き込んでいる。
そういえば家で妻は血圧測定、何回かの脈の測定、ニトロベン錠の服用などの
時間を時計で確認していた。看護師の妻を持つと心強い。
さて名を呼ばれて診察が始まる。若い医師だ。皮膚科だというが大丈夫なの
だろうか。問診表を読み症状を確認し、胸に聴診器をあてる。そして心電図と
気胸の心配があるので胸のレントゲンをとるとのこと。それぞれのところで
測定と撮影をすませたのちに再び医師のもとへ。心電図は正常、レントゲン
写真を見て気胸の心配はなし。左胸の隅に写っている心臓のかたちも正常。
今痛い所は右肩の少し下あたり。今日なにか右手を使うようなことをしましたか
と聞かれた。草取りをしたが・・・・。その筋肉痛かもしれないのだそうだ。
とにかく異常はなく今は症状もほぼおさまったので帰ることにした。
車の中で、妻が若い医師でよかったという。皮膚科が専門でも一応すべての
研修を受けており、若ければその研修内容を覚えているからとのこと。診察も
的確なように私も感じた。病院もそういう医師を当直にしているのかもしれない。
家に近付いたときに路上になにかいるのをヘッドライトが照らした。運転している
妻は猫かと思ったようだ。私には犬のように思えたが少し様子が違う。道の
真ん中で堂々と毛づくろいなどしている。
やがて歩き出した。尻尾が長く太い。狐だ。まだ小さいから子狐だろう。車の
怖さを知らないようだ。ゆっくりと右手の草むらに消えて行った。