7月11日、晴れ。今朝7時半の気温は21℃。
昨日、妻と入笠山へ行って来た。妻は久しぶりの登山なので、
妻がまだ登ったことがなく、比較的登りやすいこの山を選んだ。
朝8時にハスラーに乗って家を出発。国道20号を富士見峠で左折、
途中右にゴンドラへの道を見送り、ひたすら狭い林道を登って行く。
多くの人達はゴンドラで入笠湿原まで登ってしまうのだが、それでは
登山としてはあまりにも軽すぎる。そこで沢入り駐車場まで行って
そこから歩き始めるつもりである。
自然環境の保護のために林道を一般車が入れるのはそこまで。監視員が
いたが暑い中で8時から15時までいるのだからご苦労様である。
ストレッチなどをして8時55分に歩き始める。熊の目撃情報が出ていた。
しばらくはやや急な登りが続くが、やがてそれもなくなり下りになると
湿原を鹿の害から守るゲートが見えた。
ゲートの引き戸を開けて湿原に入る。6月が花季だったすずらんの花に
代わりアヤメが満開だった。
ここまで来るとゴンドラで来た人たちでにぎやかになった。
休むこともなく入笠山登山口へと砂利の車道を歩いて行く。
それに沿うようにチップを敷き詰めた遊歩道があるのだが
やや遠回りしているので車道を歩いて行く。
前方に軽トラックがいてパラソルで日陰を作っている。
「トウモロコシでも売っているのかしら。」と妻が期待をこめて言う。
近づいてみると一般車を規制している監視員だった。
時刻はまだ10時半であるが、登山口があるマナスル山荘のそばの
木陰のベンチに腰掛けて持って来たお握りとおかず、そして細かく
切ったメロンを食べるなど15分ほど休んで出発。
草原を登る道もあるが、岩場もあるという登山道を選んだ。
この先に現れる岩場といっても高い山の登山道ではありふれた道であり
どうということはない。
草原の登りを30人ほどの小学生の団体が登って行く。その元気な声が
聞こえてくるが、このままいくと頂上で一緒になるだろうなぁ。
25分で頂上に到着。いたいた、引率の先生と小学生たちだ。
頂上付近から小学生たちがどかないのでこんな感じで妻と写真を撮り
あって早々に反対側の首斬り清水方面へと下山する。
今日の眺望は残念ながら甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳方面は雲に覆われて
見えず、眼下の富士見町やその向こうの八ヶ岳が薄っすらと見える
程度である。
20分ほどで林道に下り大阿原湿原へと歩いて行く。右手に首斬り清水が
あった。昔、高遠藩の公金を持って近道を歩いていた武士が清水で喉を
潤していたら後をつけていた盗賊に首を斬られたと言われる場所である。
15分ほどで大阿原湿原に到着。
花が咲いていればさぞ美しいであろうが、それでものんびりとした風景に
癒される。木道の脇のベンチで二度目の食事とする。
しかし数頭の蝶が食事をとっている我々にまとわりつき落ち着いて休んで
いられない。妻の手にとまったところを撮った。
ほとんど人もおらず静かなのんびりとした場所なのだが久しぶりの
山行なので少々疲れた。そんなわけで木道で湿原を一周することも
せずに10分ほど休んで戻ることにした。
帰りは入笠山東側を巻く林道をそのまま歩き、来るときにとうもろこしを
売るおじさんと勘違いした監視員の横を通り、入笠山湿原のたくさんの
人達と別れて静かな道を沢入り駐車場までひたすら歩く。
45分で駐車場に到着。監視員が木陰でのんびりと何かを読んでいる。
妻の運転で下り、途中の中華料理店で冷やし中華と餃子を食べて
午後3時半に犬たちが待っている自宅に戻った。