台風9号が小田原から上陸して関東を北上して行った日、私たち夫婦は小淵沢山荘にいました。
日が暮れるにつれて時折激しく降る雨が屋根をたたきます。梢を吹き渡る風の音が上空から下りてきます。高く伸びたコナラの木々の梢はわずかに明るさが残る空で大きく泳いでいます。ふだんはずっしりと構えている感じの太い幹もよく見ていると左右にゆっくりと揺れています。時折何かが屋根にぶつかる音が、ドサンとかゴトンとか聞こえてきます。おそらく折れた枝が落ちているのでしょう。テレビには台風がすでに通過した八丈島などの様子が映し出されています。
そんな中で一夜を過ごし朝を迎えました。雨はやんでいます。置き土産のように時折風が吹きぬけていきます。
早速トップライトを開けて屋根を見てみました。
夜を通して聞こえていた屋根からの音の大きさから、かなり太い枝が落ちているのではと思っていたのですが、屋根にちらばっていたのはこのような小枝ばかりでした。
玄関前のコスモスが一部倒れた以外は被害はありませんでした。