ここから歩いて次の住まいへ向った。ねむの木村子供美術館や秋野不矩美術館を設計した藤森照信氏設計の住宅だ。
1階正面の居間は洞窟をイメージしているのだそうだ。右手に2階の3畳ほどの茶室に上る梯子が見える。
外壁には杉板を焼いてそのまま使用している。そのため耐久性も防火性能もある外壁になっている。
洞窟をイメージした居間の奥にはガスストーブがあった。
自然のままの姿の木の柱がおもしろい。
皆外を眺めているのは半円形になった開口を通して外を見ることで洞窟の気分を味わおうとしているらしい。
2階の茶室へは室内からも行けるがこの梯子を上って来るのが正式な入り方だろう。
この建物には都市ガスからとりだした水素と空気中の酸素を反応させて発電する東京ガスの家庭用燃料電池エネファームが設置されている。副産物のお湯も使える次世代のエネルギー供給システムだ。車の駆動装置として自動車メーカーもしのぎを削ってきたシステムだが、電気自動車の進歩が意外に早く、その存在価値が薄れてきているように私には思える。同じように太陽光発電の急速な発展で家庭用燃料電池の重要性も減少してきているのではないかと私は思っている。
見学を終えてバスでパヴィリオンにもどると、シェフにより食事が用意されていた。
秋野菜のフラン、喜連川あさのポークのロースト、白隠元豆の煮込み、ババロア洋梨ソースそして自家製のパン、最後はコーヒーも頂いてパヴィリオンを後にした。
参加者には我々の会のメンバーのほかにゲストも多いので、この後に懇親会の中華料理が待っているのだがお腹に入るかしら。