最近立て続けに邦画を3本観た。
「春との旅」は、もと漁師の祖父の生活を支え続けてきた孫娘春が都合で職を求めて都会に出るために祖父を預かってくれそうな祖父の姉兄弟たちを二人で訪ね歩く物語だ。
春の母親は亡くなっており、父親は地元を離れて再婚し牧場を経営している。そんな父に春は反発しているのだが・・・。
頑固でわがままな祖父を預かるようなところはなかなかない。しかし最後に預かろうと申し出たのは・・・。しかしそのとき祖父は・・・。
祖父役が仲代達也なのでなんだかリア王みたいだが、断る姉兄弟たちにも色々な事情があり内心は気にしつつ・・・というところが救われる。
「RAILWAYS」は、仕事一筋に大会社の出世街道を歩んで来た主人公が、親友が工場長をしている工場の閉鎖と社員のリストラを命じられ、友の説得に訪れる。ものづくりを喜びと感じて一筋に歩んで来た親友の夢を絶つ役割だ。
彼の母親が倒れ、親友が事故死する中で、家庭をも顧みずに働いてきた自分に疑問を感じ、自らをリストラして地方の小さな鉄道会社に運転士として再就職することで子供の頃の夢をかなえる物語。
再就職先でも彼が歩んできた人生が意外な面で生かされたり、同期で運転士になった若者のちょっとした不用意な親切心が後にとんでもない事態を引き起こしたりなど描かれている。
主演は中井貴一。奈良岡朋子などの脇役も好演。
「孤高のメス」は、地方の市民病院にやってきた、患者の命を救うという使命感だけで、卓越した技術で手術を行う医師のもとで働いたことで、自らも手術室看護師として腕を磨き、その後日本ではまだ許可されていない肝臓の生体間移植をしたことで病院を去ることになったその医師から最高のパートナーと評価された看護師が残した日記からその息子が知る日本の医療界の現実を描いたもの。後に医師となった息子が就職しようと訪れた病院の院長は・・・・。
医師は堤真一。看護師は夏川結衣。
久しぶりに心に残る映画を観た。感想?まず観ることだ。