父の実家跡の物置から箪笥などを運んだ折りにAさん宅に寄ったら、夫人が育てているバラを冬の間避難させるローズハウスが出来上がっていた。
屋根のガルバリウム鋼板葺き以外は全てAさんが試行錯誤しながら手造りしたものである。
もちろん破風の波型もチェンソーを使っての造形。
入り口ドアや窓の建具はA夫人が骨董屋さんで見つけてきていたので、Aさんはそれにあわせて開口部を造るのに苦労したようだ。
開口部が先にできて、それにあわせて建具を作るのが本来の順序なのだから。
一緒に持って来た実家の屋根にあった瓦はAさん宅のゲート両脇に置かれ、新たな場所でその役割を担うことになった。