このブログにたびたび登場する白根三山。
右から、手前の滝子山に半分隠されている北岳(3192m)、横に長い間ノ岳(あいのだけ=3189m)、ちょっと奥にある西農鳥岳(3051m)と手前の農鳥岳(3026m)である。
山小屋は北岳と間ノ岳の間に黒川紀章設計の北岳山荘、間ノ岳と西農鳥岳の間に農鳥小屋がある。
もちろん今の時期は深い雪に埋もれており営業していない。
この稜線ルートで危険なところは、北岳から下って間ノ岳に向う際に、そのまま行くと岩壁上に出てしまうため一旦裏側の斜面を下る所である。西に向って急な雪と氷の斜面を下っていくのは、靴にアイゼン(金属の爪)をつけていてもちょっと怖い。西風が強いときなどバランスを崩さないように注意を要する。
間ノ岳頂上は広く、ルートは一旦直角に東に曲がって再び南へ向きを変え農鳥小屋への尾根を下っていく。風雪などで視界が利かないときは間違った尾根に迷い込みやすい所だ。
農鳥小屋から西農鳥岳に登るルートは、夏は西側、つまりここから見て裏側の斜面をトラバース(横断)している。しかし雪の時期は斜面が急で雪崩の怖れがあり危険だ。
そこでここから見える稜線沿いに登る。しかしここは岩場なのでロッククライムの技術を要する。といっても経験者にとっては高度感さえ克服すればそれほどむずかしい登りではない。
ということなどが思い出される、春や冬の雪の時期に何度も訪れていた私にとってはなつかしい山々である。