今朝は本降りの雨で明けた。
いつものように新聞ポストまで歩いて行く。
すると林の中からカッコウの声が聞こえてきた。
そればかりではない。他の鳥たちの声もしている。
しかも雨の中を飛びまわっている鳥もいる。
昔、黒沢明監督の「デルス・ウザーラ」という、日本と当時のソ連との合作映画があった。
森で猟をして暮らしている老人デルス・ウザーラを主人公にした映画である。
その中で、測量に都会から来た兵士たちを案内していたデルス・ウザーラが、
雨にもかかわらず出発準備を始める。
「雨なのに出かけるのか?」という兵士の問いにウザーラは「鳥が鳴き始めた。雨はもうすぐ上がる」という。
その言葉が記憶に残っていて長い間そうなのかと信じていた。
ところが小淵沢に移住してみると鳥たちは雨の日でも鳴いていることを知った。