4月23日、雨、朝の気温5℃。
昨日は午後になっても気温は5℃を超えず久々にストーブを焚いた。
今日も朝から雨が降っている。
新聞ポストへ行く途中の桜の枝にも蕾が目立つようになってきた。
「旅の報告9」
11日、アヴィニョンを後にして西へ25Km走りポン・デュ・ガールに着く。
ここから20Km南西にあるニームに水を送るために紀元前19年に造られた長さ50Kmの水道橋
である。
平均斜度は1Kmで34cm、実際には橋の高さをおさえるために上流部分の勾配をきつくしている
のでここではさらに緩くなっている。おそるべき土木技術である。
水は写真の右から左に流れていた。
水面からの高さは50m弱。多くの観光客は一番下の橋を歩いているが、我々はあのてっぺんを
歩く許可をもらっているという。手摺のような物も見えず歩いている人も見かけない。危なくないの
だろうか。
ゲートを開ける管理人の案内に従って橋の上への山道を登りトンネルを抜ける。
このトンネルも水路の一部だったようだ。
そしてゲートに到着した。
あ、そうか!水を流していたのだから溝があるのが当たり前だ。深さは胸くらいまである。これで
心配はなくなった。それに歩く人がいたとしても下からは見えないのも当然である。
通路(水路?)からの見晴しはいい。
所々には上に蓋があってトンネルになっている。
というよりももともと蓋があったのだがところどころなくなったというほうが正確かもしれない。
天井のすぐ下に筋が見えるが、水はここまでの深さで流れていたのだそうだ。
再び明るい中に出て橋は終わりになった。
最後に狭い螺旋階段を下りる。
ゲートを出ると全員がいることを確認して管理人が扉を施錠した。
そう、管理人は女性である。
全員に名前入りの通行証明書が渡された。
気持ちのよい日射しの下を家族連れが遊ぶ姿もある岸辺を歩いて対岸からこちらへ移動して
待っているバスへと向った。