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8月23日、曇り。
昨日、大泉にある能舞台で「のうのう能in八ヶ岳」という催しがあった。 午前、午後の2回あるが、妻が11時から始まる午前の部を申し込んで いた。 10時半に会場に着くと、駐車場は満車で係員の誘導で草地に止める。 入り口で券を見せ、靴を脱いで渡されたビニール袋に入れて持ち、中に 入ると左にやや短かめの橋がかりがあり、その先に高さ30cmにも満たない 舞台がある。つまり舞台正面に向かって左手から入ったのである。 舞台の正面と左手は畳敷きになっていて、座布団が3列置かれており、 その後ろに足腰が悪い人用に椅子が1列並べられている。 舞台の右手は壁になっていて、障子がはまった窓があるからその表は もう外である。 つまり観客は300人も入れないであろう。そして正面はすでに埋まって いたので、入ってすぐ、つまり舞台左の最前列に座った。50cm前はもう 舞台である。 11時から始まった。まず演者の一人が今日の演目の「葵上」について 12ページに及ぶ解説書にしたがって解説する。 光源氏の妻の葵上が伏せている。源氏物語では懐妊で伏せているので あるが、能ではそのことには触れていない。 伏せている葵上を演じるのは一枚の紅い小袖である。舞台の前面、つまり 正先という場所に、襟を向かって左にし裾は右手に伸ばし、客席側の袖のみ のばして置く。これを置くのは能が始まって最初に登場する後見である。 次に主役のシテである六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の衣装を つけた白足袋姿の演者(この回は観世喜正氏)が能独特のすり足で 登場した。 まだ鬘(かずら)と面(おもて)はつけておらず、六条御息所の衣装の 金地唐織(きんじからおり)の小袖もまとっていない、上は摺箔(すりはく) という小袖、下は黒地丸紋尽縫箔(くろじまるもんづくしぬいはく)の腰巻 姿である。 まず鬘をつける。ここからは二人係りの作業となる。鬘は人毛であるが 今は日本人には長いまっすぐな毛の人が少なく、輸入するか馬の尻尾を 使うとのことである。馬の尻尾は素直で好まれるが、葵上のような髪振り乱す 場面がある演目では振り乱した感じが出ないので人毛を使うとのことであった。 銅箔紅入鱗模様蔓帯(どうはくいろいりうろこもようかずらおび)という鉢巻状の 細帯で鬘を留め、細い紐も使い、顔の両側をふっくらと隠すように髪の形を整 える。 髪の後ろには白い短いリボン?もつける。 次に面をつける。六条御息所は光の元愛人であるが、正妻となった 葵上に嫉妬し生霊(いきりょう)となって葵上に取り付いているのである。 面は泥岩といって、普通の女の面の白目の部分に金泥が塗られている。 女性の生霊や幽霊に使われる面だそうだ。これを細い紐を後ろに回して つける。よく面は口にくわえているのかと聞かれるがそんなことはないと 解説者が笑わせる。 そしていよいよ金地唐織をつける。そばで見ていても厚手の生地で重そうに 見える。これは大きめに作られており、膝までの丈になるように腹のあたりで 内側に織り込むという作業を二人は慣れた手つきで進めていく。 そして左手に鬼扇を持って出来上がりだ。鬼扇は鬼の役専用の扇で、 観世流では赤地に牡丹が一輪描かれていると広げて見せてくれた。 最後に解説書にある、葵上の詞章の一部を解説者に抑揚や平坦に謡う 場所などを習って皆で謡って楽しい解説は終わった。 いよいよ葵上の始まりとなり、まず橋がかりから太鼓、大鼓、小鼓、笛の 奏者が、舞台奥右にある切戸口という小さな入り口から地謡の人たちが 登場し、奏者は奥の鏡板の前に、地謡の人たちは舞台右手に座る。 ここから記憶があいまいなのだが、地謡が始まってから後見が紅い小袖を 持って現れ正先に小袖を置いたのだと思う。 後見はいったん奏者の後ろに控えた後、もう一度舞台前に進んで小袖の 位置を直していた。 葵上が伏せているのは左大臣邸なのであるが、まず葵上を苦しめている 物の怪の正体を明らかにする照日の巫女がツレとして登場、舞台右手の 地謡の人たちの前に控え、左大臣の臣下がワキツレとしてその奥に控える。 いよいよ橋がかりを六条御息所の生霊が高貴な様子の女性の影(前シテ) として進んで来て紅い小袖の前まで来て御息所の怨霊であることを明かし 光との華やかな半生とその後の嫉妬にさいなまれる現状を語り、葵上に 打ちかかる。 怨霊の正体がわかったので臣下は家来(間狂言)を呼び、比叡山の横川 (よかわ)の小聖(ワキ)のもとに遣わせる。 そして山を下りてきた小聖と、今は鬼の面になった御息所の怨霊(後シテ) との一騎打ちとなる。数珠をすりあわせる小聖と襲い掛かる御息所の怨霊 との戦いは太鼓、大鼓、小鼓、笛の音と地謡をバックに激しさを増す。 しかしやがて怨霊は己の姿の醜さに気づき、再び現れることはないと言って 橋がかりから姿を消して行く。 舞台には太鼓、大鼓、小鼓、笛と地謡のみが満ちているが、やがてそれも やみ、演者、奏者、地謡のそれぞれも去って静寂な舞台だけが残る。 その前に拍手が起きたのは、私にはちょっと残念に思えたが。 解説書には舞台上の各場面がイラストを添えて解説されており、妻が 以前仕舞をしていたので数多くの能を観てきたが、今回ほど理解できた ことはなかった。 すばらしいひとときであった。 ここに書いたことも私の知識ではなく、多くは解説書によるものである。 わざわざ言わなくてもわかっているって?失礼しました。
by amanojakusan
| 2014-08-23 11:09
| 小淵沢の生活
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