1月12日、今日の天気は晴れ。今朝5時の気温はー6℃。
朝5時、新聞をとりに表に出ると、地面が真っ白である。昨日夕方から舞って
いた雪のせいだろう。おかげで凍っている地面の場所がわからず、しばしば
滑る。
まだ暗い空には頭上に半月があり、その光に負けないくらいに星が輝いている。
ひときわ強く黄色く光っているのが月よりやや西にある木星だ。
そして月明りに照らされた夜空のところどころに白い雲が浮かんでいる。
しかし寒さを忘れてこのような光景に心奪われていつまでもながめていた
のはもう昔のことになってしまった。
さておととい10日の夕方、旅行に出かけたご夫人たちに置いて行かれた
おじさんたちも集まろうと、大泉のAbさん宅でいつもの4家族の夫たちで
鍋を囲むことにした。
途中でKさん宅に寄り、Kさんを乗せてAb宅に着くとすでに薪ストーブで
暖まった居間の卓上コンロの上で鍋がぐつぐつと煮えている。Abさんは
大工仕事から料理まで、なんでもこなす人なのだ。清里のAsさんも到着
して鍋を囲む会?は始まった。とりとめのない会話が続くが、難聴の私には
皆の声が重なる会話は聞こえていても内容が聴きと取れないことが多く、
黙って鍋をつつく。Abさんは気を利かせてときどき私にも話しかけてくれる。
8時頃ご夫人たちから電話が入り、こちらに向かうとのこと。
帰りは清里のAsさんも大泉のKさんも、そしてノンアルコールを飲む私も
各夫人たちが運転する車で帰れると、アルコールのピッチが上がる。
ところで酒が飲めない私が、飲むとどのように気持ちがよくなるのかと
質問したのだが、3人から満足する回答が得られないうちにご夫人たちが
到着し、今まで静かに鍋をつついていた男だけの集まりが急ににぎやかに
なった。
さっそく旅先のみやげが並ぶ。その中にわさびのお酒があったので、私も
飲んでみることにした。Abさんは私の静止にもかかわらずぐい飲みに半分
そそいだ。その私もよせばよいのに、さわやかな口当たりにつられてそれを
全部飲み干してしまった。
しばらくするとすこしくらくらしてきた。後ろのストーブに倒れると危ないので
ソファーに移動する。胃がすこしむかむかする。飲むとどのように気持ちが
良くなるかは飲んでみないとわからないといわれたが、こんなに気持ちが
悪いとは。酒飲みの気持ちがますますわからなくなった。
もっとも私だって若いときには酒を飲んでいたのだが、飲むと気持ちが悪く
なるので30代のころからほとんど飲まなくなっていた。そしてその体質は
今も変わっていなかった。
9時半にお開きとし、それぞれのご夫人たちが運転する車で夜道を帰る。
私たちも我が家に着くと、妻に久しぶりに会うはるかが飛び跳ねている。
床にはなにやら紙屑が散らばっている。見ると、私がテーブルの上に
置いておいたペットホテルの領収書と預かり控えと預かっていた時の
様子を書いた紙らしい。これらが粉々になって床に散らばっているのは
一人・・・ではなく一匹でペットホテルに残されたはるかの腹いせであろうか。