7月20日、晴れ。今朝の気温は17℃。
先日日曜日、私たちのピアノの先生のリサイタルが、県立美術館のロビーで
あったので二人で車で出かけた。
この美術館の設計者は前川國男、1978年に開館したが
ミレーの「種をまく人」が展示されていることで話題になった。
少々早く着いたので文学館の方に寄ってみた。
ここでは山梨県ゆかりの文学者たちの展示、宮沢賢治が山梨県の親友、
保阪嘉内に宛てた手紙などが展示されていた。
山梨県出身の文学者には壇一雄、深沢七郎、山本周五郎、林真理子など
多数いるが、樋口一葉の両親が山梨県出身者ということを初めて知った。
リサイタルが始まる前にはすでに椅子席はいっぱいで後のほうで立っている
人たちも多かった。
私たちは早めに来ていたので好みの場所に座ることができた。見ると
顔なじみの生徒たちの姿もあちらこちらにあった。
リサイタルは午後2時から始まった。
今美術館で「美し、やまなし、パワー!山梨の女性アーティストたち 」という
展示がされており、その一環としての記念コンサートとのことを司会者の
紹介で知ったのだが、予め先生から渡されていたパンフレットをよく読むと
そのことが書いてあった。曲目の方に目がいって見落としていたのだ。
曲はムソルグスキーの展覧会の絵よりプロムナード、ショパンのプレリュード
作品28の4、有名なノクターン(夜想曲)第2番、有名ではないが映画、戦場の
ピアニストでも演奏されたノクターン遺作、そして幻想即興曲、リストの愛の夢、
ショパンの前奏曲第7番が先生の巧みな曲の紹介を交えて演奏され、盛大な
拍手とともに1時間ほどでリサイタルは終わった。
ということで、当初は観る予定ではなかった「美し、やまなし、パワー!山梨の
女性アーティストたち」展を観て、その作品たちの迫力に圧倒されてしまい、
少々疲れ気味の体をひきずるようにして夕方帰宅した。