9月25日、晴れ。今朝の気温は12℃。
21日、上野の都美術館でポンピドゥー・センター傑作展を観たあと、
東銀座の補聴器店に予約した補聴器の点検時間の午後3時には間が
あったので、北品川にある原美術館に行くことにした。
品川駅から10分ほど歩いた閑静な住宅街に美術館はあった。
(写真はネットの原美術館の画像から)
ここでは篠山紀信の写真展「快楽の館」が開かれている。ただしただの
写真展ではなく、元実業家の邸宅だった美術館の建物で撮影したヌード
モデルたちの姿を撮影した場所に等身大で展示するという試みである。
受付で入場券を買ってすぐ横の展示室に入る。
壁面いっぱいにモデルが足を前後に水平以上に開いて跳躍している。
右には受付と受付嬢が写っている。そのすぐ右には今寄ったばかりの
本物の受付が見える。まさにこの部屋で撮影されたのである。しかし
部屋は狭くほとんど助走ができない。けれどローアングルとはいえ、
空中高くを跳んでいる肉体と姿勢が実に美しい。帰ってからモデルを
ネットで調べるとアテネオリンピックの新体操選手だった。
さてどこにどんな美女たちがいたのか記憶があやしくなっているが、
丸く外にカーブを描く窓の横に、ポーズをとる女性たちとその窓が
写っている実物大の写真。2階への階段の壁にその階段と等身大の
ヌードの写真など、建物自身が作品に参加している感じになってくる。
ふと窓から外を見ると木の間にやはり等身大の女性がいる。
ところで館内を歩きながら気が付いたが来館者は女性の方が多い。
館内のカフェレストランで庭を見ながらスパゲティを食べコーヒーを
飲む。残念ながら庭には美女ではなく高齢の男性が手入れをしている
姿があった。
もう一度館内を一通り歩いて2時に美術館を後にした。