11月5日、晴れ。今朝の気温は4℃。
昨日、無性に山が歩きたくなり久しぶりに山歩きをしてきた。
早朝決めたので妻が出勤前にむすびと卵焼きを作ってくれて主食は用意
できた。あとは家にあるみかんや梨やチョコレートなどをかき集めて
11時過ぎに家を出た。目指すは6月にスズランが咲き広がることで有名な
入笠山(1955m)である。
途中で銀行に寄ったりしたので国道20号の富士見峠で左折して林道を
登って行き沢入登山口に着いたのは12時近くであった。この先の林道は
6日までマイカーの乗り入れが規制されている。
ちょっとお腹にむすびを入れたりして結局歩き始めたのは12時半、
ずいぶん遅いスタートだ。
それほど傾斜がきつくない道をゆっくりと登って行き13時半には入笠山
湿原に到着した。湿原の入り口にはシカよけの鉄製の引き戸があった。
引き戸を開けて湿原に入るが、いまの季節は湿原ではなく乾原である。
6月になると、向こうに見える斜面がスズランで埋まる。ただ花は白く
小さいので、遠くから見ると大きな葉だけが目立ち、斜面全体が花で
埋まっているという感じではない。
反対側の引き戸で湿原を出、アスファルト道を入笠山登山口まで歩き
山荘前のベンチで休んで2度目の食事をとる。
さあ遅くなった。14時に出発、砂利道を歩いたあといよいよ登山道に
入る。岩場といってもたいしたことのない道を30分ほど歩いて14時半
頂上に到着。こんな時間でも10人ほどの登山者が三々五々休んでいた。
眺めはよい。北には八ヶ岳連山が、北端の蓼科山から始まる林に覆われた
のびやかな北八の峰々と、天に向かい鋭く突きあがる赤岳、阿弥陀岳
そして権現岳などの南八の岩山たちが見えている。
そして西には御岳(おんたけ)乗鞍などの山々が見えているが北アルプス
方面は雲に覆われてはっきりとは見えない。
さて東を見よう。
左の三角形は甲斐駒ケ岳、その右の双耳峰は鋸岳さらに右には仙丈ケ岳、
そして鋸と仙丈との間の遠くに見える雪山は白根三山の間ノ岳(3190m)
だ。
15分ほど眺めを楽しんで南にある首切り清水方面に下る。入笠山を巻く
林道を歩いて途中の眺めのよいベンチで富士見の街を眺めながらゆっくり
休み、15時半に湿原にもどり、暮れかけた道を沢入登山口へと急ぐ。
山には慣れているとはいえ、晩秋の夕暮れ道を一人で下っていくのは
やはりいささか心細さを感じる。
16時半、眼下に駐車場が見えたときにはほっとした。
左の小さな車が私の軽自動車ハスラーである。
16時45分に駐車場を出て林道を下り、国道に出て我が家には17時30分に
帰宅した。
久しぶりに山歩きをしてきたのだが、なんだかものたりなさが残った。