5月2日、晴れ。今朝の気温は11℃。
昨日は私にとっては2回目の、旧甲州街道歩きで前回の終点である
勝沼ぶどう卿駅から笹子駅まで7時間かけて歩いた。
途中、笹子峠を越えるのが最大の難所だ。
朝9時前に勝沼ぶどう郷駅に着いた。メンバーは私を含めて4人である。
甲府盆地の東の縁の中腹にある駅を9時5分に出発。旧甲州街道に向かって
下って行く。
西には我が国第2位の高峰北岳から第7位の赤石岳までの南アルプスの
雪を頂いた山々が春霞の向こうに見えている。
30分ほどで旧甲州街道に着いた。
先月5日には疲れた足で2時間かけて登った道だった。
旧甲州街道で左折して行くと柏尾という地名の信号でバイパスを通って
来た国道20号と合流する。途端に交通量が多くなる。
やがて左手頭上にお寺の山門の大きな屋根が覆いかぶさるように見えて
きた。大善寺である。
武田勝頼や近藤勇ゆかりの寺である。
山門右の阿形(あぎょう)の仁王像。↓
左の吽形(うんぎょう)の仁王像。↓
その奥には長い石段が続いていた。
寺を出たすぐ横には近藤勇の像があった。
このあと甲州街道を歩いて行くが、乗用車やトラックが頻繁に行き交い
歩道は狭く、後ろから来る車のスピードが速くて少々怖い。
反対側のガードレールに117kmの標識があった。我々は山と渓谷社の
「ちゃんと歩ける甲州街道」という本を頼りに歩いているのだが、確か
その中にこの標識のことがあったはず。お尻のポケットからそのコピーを
取り出して広げてみると、旧道はここから右手に分かれている。先頭の
女性のKさんはすでに100mくらい先を歩いている。私の前を行くIさんを
呼び止めて旧道が分かれていることを伝える。その前のEさんがKさんを
追いかける。IさんはスマホでKさんを呼んでいた。正解!
私は確認のため車が途切れたのを見て反対側へ渡ると確かに道が分かれて
下っていた。そこを3,40代の夫婦らしい二人がストックをついて登って
来る。背にはザックを背負っている。ウォーキング仲間らしい。
昨年9月に日本橋を出発して行程をつないで来たという。やはりこちらの
道が正解だった。反対側で本でIさんが調べている。「同じ本ですね」と
こちらの男性が言った。見ると同じ山と渓谷社(略して山渓)の本を手に
持っていた。
ところでこの山渓の本だが、旧街道のルートははっきりと書いてあり、
沿道の情報も豊富なのだが、現在使われている道路は薄くて見えにくく、
それとの関係が分かりにくい。20号や、この先の笹子峠を越える県道を
はっきりと表示してくれてあればありがたいのだが。
(7日のブログに続く)