湯本家を辞し、長野原へ出てさらに西へ向う。嬬恋村を通過して鳥居峠を越え、真田村から春には美しい棚田が見られる県道を通って東御市(旧東部町)へ入り、左折して大田区休養村とうぶへ向う田舎道を山の方へと登って行く。見学は午後1時の約束なので急いだが0時半に着いた。
伊東豊雄設計の鉄骨造の長い建物である。チェックアウトとチェックインのわずかな間なので各部屋とも寝具を片付けたり掃除中。写真は撮ったが掲載は割愛。ただ各部屋からの眺めはよさそう。
このほかに大田区の学校の生徒たちが研修できる施設もあり、誰かの声が聞こえてきた。「大田区は金持ちだな~」。けれど昨年秋にやはり設計分会のレクレーションで泊まった八ヶ岳の新宿区の施設の方が立派に思える。
さらにここには川中島と戸隠から移築した民家もある。
いずれも30名ずつ泊まれる。
1時半にここを後にして最後の見学先海野宿へ向った。大田区休養村とうぶからはほぼまっすぐに下って2時前に着いた。
立派な神社に迎えられる。
まずは宿(しゅく)の中にある蕎麦屋へ入り一休みする。
そのあと見学。立派な「うだつ」が目立つ。
この宿は格子の家が多い。
本陣あと。
道端を流れる用水。これで野菜などを洗った。そのための水辺までの段もある。
ここにも道祖神があった。
ただ、この海野宿での最大の不満は中央の道を車が数多く通ること。石粒状の舗装がかえってタイヤの摩擦音を大きくしうるさい。それに中には観光客が歩いているにもかかわらずかなりのスピードで通過する車もあり、もてなしの心に欠けているように思えた。
今回の旅はこれで終わり!一路帰路についた。雨にたたられるかと思ったが見学先ではそれほど雨に会わなかった。そのせいか自称晴れ男、晴れ女が何人か現れた。